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私のスローなライフ
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安原杜人名誉会長

会員の皆様大変長らくお待たせをいたしました。今回は、安原名誉会長の『私のスローなライフ』です。

本来は名誉会長自ら筆をとり紹介文を書いていただくのが筋ではありますが、
原稿を依頼した飯塚幹事が数枚の写真を渡されて、「後は宜しく」との御願い(本人談)と言うよりも強要され、困り果ててしまったあげく「小林、何とかしてくれないか」と泣きつかれたので、私小林が代筆させていただきました。

現役時代は、本人曰く仕事一筋で趣味など無縁の生活をされていたのは皆様ご承知の通りです。
その典型的な仕事人間(周りの迷惑など微塵も省みない)の名誉会長が、退職後の65歳ごろから「鎌倉彫」を始めたらしいとの噂が風の便りで届き、一同顔を見合わせて驚いた記憶があります。
さらに驚かせられたのは、5年ほど経過した名誉会長が70歳を過ぎたころ、「仏像彫刻の展覧会」に作品を出展したので見に来てほしいとの連絡が野村、飯塚両幹事と私にありました。
展覧会に行くまでは、仏像とはいえ名誉会長が彫った作品ですので鬼の形相をした巨大の作品を想像しておりました。ところが行ってみると暗に相違して写真にあるように、小さくて優しい顔をした仏像でした。
学生時代に空手をされていたあの「どでかい」手で、数ヵ月を費やしてこの様な繊細な仏像を辛抱強く彫られている姿をとても信じることができず「本当に自分で作ったのですか?」と何度も聞き直したことを覚えています。
それと同時に、どのような心境の変化なのか? なぜ現役時代に何十分の一でもそのような心境になれなかったのか? との疑問に対しては、「いろいろと反省することがあってな」というのが本人の答えでした。
「今さら反省されても何の役にも立たない」というのが、野村、飯塚両名の失礼かつ正直な感想でした。ちなみに私も全くの同感です。
しかしながら本人はよほど深く反省されたのか、80歳を過ぎた今も仏像彫刻を続けておられるそうですので、会員の皆様昔のことは「水に流す」よう私からもお願い致します。
80歳を過ぎて尚、かくしゃくとされ関東地区の会議・歩こう会・新年会等の行事には必ず出席され、現役時代とは打って変わったような好々爺な姿を拝見するたびに「御仏の導き」なのかもしれないと思う今日この頃です。

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