私の実家の家業として、大阪住吉神社で「住吉踊り」という正月の縁起物を作って、住吉神社に卸して、また境内で販売しています。
住吉踊りの歴史とすれば、江戸時代の籠に住吉踊りらしきものが吊ってある絵があったりして、いつから始まったのか不明です。
昔は何軒も作っていましたが、今は我が家の一軒だけとなっています。
NHKの朝ドラ「まっさん」とか「笑てんか」などの小道具として使われたり、カンテレの「となりの人間国宝」で取材を受けたりしていますが、なかなか売上にも貢献できていないのが現状です。最近は、関西OBの中で、畑さん、佐野さん、西尾さん、本多さんたちが、正月の初もうでの時に売上に貢献してもらっています。
売上もそうですが、最近は材料をそろえるにも苦労があります。傘を編んだり、人形を織ったりするのに麦わらを使いますが、品種改良が進んで短かいわらに変わってきており、長いわらが必要な当方とすれば困っています。また笹においても特殊な笹を使っている為、毎年数をそろえるのにも苦労しています。
現在は年老いた両親と私ら夫婦の4人で細々と作っておりますが、いつまで続けられるか心配です。長い伝統のある「住吉踊り」をできるだけ続けていければと考えております。
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